在ペルー日本大使館より黄熱病の件で、以下の通り注意喚起が出ておりますが、ボリビア入国に際し,黄熱病予防接種は,「義務」から「推奨」に変更され、従来通りに戻りました。
1 ボリビア入国に際しての黄熱病予防接種(「義務」から「推奨」に変更)ペルーを含む黄熱病リスク国からボリビアに入国するに当たり、黄熱予防接種証明書(イエローカード)の提示を義務とし、3月2日まで移行期間を設けていた措置について、ボリビア政府は2月15日 関係当局間で協議した結果、移行期間後、同予防接種を「義務」とはせず、「推奨」することとした旨を発表しました。
以上、ご確認宜しくお願い致します。
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・ボリビア入国に際し,黄熱病予防接種は,「義務」から「推奨」に変更されました。
・ブラジルでは黄熱が流行。ペルー国内でもアマゾン地域で黄熱発症例が確認されて
います。
(Este mensaje contiene informacion medica. Disculpe que no se envie en
espanol. Si tiene alguna consulta, favor de comunicarse con la Embajada del
Japon. Gracias.)
ペルーにお住まいの皆様及び旅行者の皆様へ
在ペルー日本国大使館
1 ボリビア入国に際しての黄熱病予防接種(「義務」から「推奨」に変更)
(1)ペルーを含む黄熱病リスク国からボリビアに入国するに当たり,黄熱予防接種
証明書(イエローカード)の提示を義務とし,3月2日まで移行期間を設けていた措
置について,ボリビア政府は,2月15日,関係当局間で協議した結果,移行期間
後,同予防接種を「義務」とはせず,「推奨」することとした旨を発表しました。
(2)同通知内容は以下のとおりです。
ア ボリビアに入国する全ての自国民及び外国人は,ボリビア国内の黄熱病危険地域
への訪問を予定する場合,イエローカードを所持することを推奨する。
イ 健康上の理由により黄熱病の予防接種を受けられない人は,禁忌証明書(当館
注:黄熱予防接種を受けられないことを医学的に証明する書類)の所持又は基本的な
予防措置をとることを推奨する。
2 ブラジルでの黄熱流行とペルーでの発生状況等
(1)ブラジルでの黄熱流行
ブラジルでは引き続き黄熱が流行し,感染例が増加しています。感染例が最も多いミ
ナス・ジェライス州は,1月13日付けで同州の4つの市に対して,黄熱に関する1
80日間の緊急事態宣言を発出し,注意を呼びかけています。詳しくは以下の外務省
スポット情報を御参照ください。
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo_2017C029.html
(2)ペルーでの黄熱発生状況
ペルー国内でも黄熱はアマゾン地域を中心に毎年数十人の確定患者が発生しており,
以下のとおり過去には2005年が流行年で,昨年2016年は例年よりも増加して
います。
黄熱は,黄熱ワクチンの接種により予防することができます。
イキトスなどのアマゾン地帯へ入られる方は,長袖シャツや蚊帳を利用するなど,蚊
に刺されない努力を怠らないとともに,黄熱病ワクチンの接種を強くお勧めします。
2003年25人,04年67人,05年127人,06年63人,07年25人,08年15人,09年8人,10年
18人,11年13人,12年9人,13年21人,14年15人,15年17人,16年62人
3 ペルー国内で黄熱予防接種を受けることのできる医療機関(前回のお知らせメー
ルから変更点なし)
以下の医療機関では,黄熱の予防接種を受けることができるとされています。ペルー
では,首都リマ以外でも一部の都市で,黄熱の予防接種を受けることができる医療機
関が存在していますが,地方都市では常時ワクチンが配備されている状況にありませ
んので,リマでの予防接種をお勧めします。
(1)ROE
次のサイトに掲載されているROEのうち,ROEチョリージョスを除く施設。
https://www.labroe.com/roe/default.aspx
(2)SUIZALAB
SEDE CENTRAL MIRAFLORES
AV. Angamos Oeste 300
電話:612−6666
(3)リマ国際空港2階
4 黄熱について
(1)感染経路
黄熱は,黄熱ウイルスに感染した蚊(ネッタイシマカ等)に刺されることでかかる全
身性の感染症です。アフリカ(主に中央部)と南アメリカ(主にアマゾン地域)等で
感染者が報告されています。ヒトからヒトへ感染することはありません。
(2)症状
通常3〜6日の潜伏期間の後,発熱,頭痛,筋肉痛,嘔吐などの症状を示します。感
染しても症状がないか,軽い症状のみで終わる場合もありますが,症状を呈した患者
のうち15%が重症になり,黄疸,出血傾向を来たし,重症になった患者の致死率は
20〜50%に達すると言われています。発症した場合には,重篤になるリスクの高
い感染症と言えます。
(3)治療方法
特別な治療法はなく,対処療法が行われます。
(4)予防
黄熱は,黄熱ワクチンの接種により予防することができます。1回の予防接種で終生
免疫を獲得することができると言われており,WHOの勧告に基づき2016年7月
11日以降、黄熱予防接種証明書(イエローカード)の有効期間は,これまでの10
年から生涯有効に変更されています。イエローカードは接種後10日後から有効とな
りますので,渡航を計画されている方は,早めに接種を行うことが大切です。
また,黄熱はウイルスをもった蚊に刺されることで感染することから,アマゾン地域
などでは,長袖・長ズボンを着用し,定期的に蚊の忌避剤を使用するなど蚊に刺され
ないための対策を講じてください。
黄熱については,以下の厚生労働省及び厚生労働省検疫所のホームページもあわせて
ご参照ください。
(参考)
厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000124572.html
厚生労働省検疫所
http://www.forth.go.jp/useful/yellowfever.html